ホーム > ジェローム・ローズ

ジェローム・ローズ Rose, Jerome

title
  • プロフィール (2068文字)

  • 「現代最後のロマン派」と称される、アメリカで最も有名なピアニストの一人。世界各国の著名コンサートホールにおける演奏経験を持つ。ブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝後、20代前半の若さで世界を舞台に活躍を始める。独立レーベル「メディチ・クラシックス(Medici Classics)」の作品群は、高い評価を受けており、『リスト:ピアノ協奏曲(ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団共演)』、『リスト:超絶技巧練習曲集』、『シューマン:ソナタ全集/“ダヴィッド同盟舞曲集”』/“クライスレリアーナ”』、『ベートーヴェン:最後の3つのソナタ』、『ショパン:バラード・幻想曲全集』などの代表作がある。また、『ショパン・ソナタ全集』をソニーレーベルより発表。
    さらにメディチからは、『シューベルト:遺作ソナタ/“さすらい人幻想曲”』、『リスト:ピアノソナタ ロ短調/“ドン・ジョヴァンニ”の回想/メフィスト・ワルツ』、『ブラームス:ピアノソナタ第3番/ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』を発表。ディスク大賞受賞作品『リスト:“巡礼の年”』も復刻リリースされている。
    メディチ・レーベルからは、初のDVD作品もリリースされており、すでに各国のメディアから高い評価を受けている。『ショパン:4つのバラード/ピアノソナタ第2番・第3番』、『ベートーヴェン:ピアノソナタ集』、『シューマン:フモレスケ/幻想曲/謝肉祭』、『リスト:ピアノソナタ/孤独の中の神の祝福/葬送曲/ペトラッチ・ソネット/オーベルマンの谷』。昨年秋に、『シューベルト:最後の4つのソナタ』を新たに発売。2011年には、ブラームスによる新作を発表予定である。
    リスト録音作品に対して、ブダペスト・リスト協会よりディスク大賞を授与されたほか、1986年ワシントンD.C.にて「リスト生誕200周年祭」を企画・開催した功績を評価され、ハンガリー文化大臣より、「フランツ・リスト勲章」を授与された。また、「ロンドン・ロマン派国際音楽祭」や「アメリカ議会図書館 シューベルト&ブラームス音楽祭」の音楽監督を務めた。
    これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団などのオーケストラと共演。またロンドンとゆかりが深く、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とも共演を行っている。さらに、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、ヒューストン交響楽団、ボルティモア交響楽団、アトランタ交響楽団など、アメリカを代表する多数のオーケストラでソリストとして活躍。これまで共演した指揮者には、サー・ゲオルク・ショルティ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、サー・チャールズ・マッケラス、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ、セルジュ・コミッショーナ、デイヴィッド・ジンマン、ハンス・フォンク、ロバート・スパーノ、クリスティアン・ティーレマンらがいる。
    アドルフ・ボーラーに師事し、わずか15歳でサンフランシスコ交響楽団との共演でデビュー。マネス音楽院とジュリアード音楽院を卒業後、マールボロ音楽学校でレナード・シュアーとルドルフ・ゼルキンに師事。1961年、コンサートアーティスト組合賞を受賞、さらにウィーンでのフルブライト奨学生に選ばれた。これまで、モスクワ音楽院、ワルシャワ・ショパンアカデミー学院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学、ミュンヘン音楽大学、桐朋学園などでマスタークラスを開催。マネス音楽院教授。ニューヨークの毎夏恒例イベント「インターナショナル鍵盤楽器協会&フェスティバル」の創始者/ディレクターである。同フェスティバルでのパフォーマンスは、シカゴWFMTとNPRによって録音され、世界中でラジオ放送されている。
    これまで、パリ・エコールノルマル音楽院、イスラエル・テルハイ・フェスティバル、ドゥシュニキ・ショパン・フェスティバル、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で教鞭を執ってきた。また、E-Competition(アメリカ)、ベートーヴェン国際ピアノコンクール(ドイツ)、リスト国際ピアノコンクール(オランダ)、浜松国際ピアノコンクール(日本)、ショパン国際ピアノコンクール(ポーランド)などの国際コンクールで審査員を務める。中国では主要都市を回るツアーを行っている。昨年の秋にはリサイタル、講義、また4部冊となる著作『Becoming a Virtuoso』のプロモーションを兼ねて、リサイタルや講義のために再び中国を訪れた。昨シーズンは、アメリカ、韓国、ヨーロッパ各地でマスタークラスおよびリサイタルを実施。今シーズンは、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、台湾、日本で講義とリサイタルが予定されている。長年にわたる音楽界での功績を称えられ、ニューヨーク州立大学から名誉音楽博士号を授与されている。
    <続きを表示する>

    演奏音源一覧(35)

    ピティナ&提携チャンネル動画 (35)