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ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第7番 Op.10-3 ニ長調

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.7 D-Dur Op.10-3

作品概要

作曲年:1797年 
出版年:1798年 
初出版社:Eder
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:23分30秒

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (631文字)

更新日:2007年5月1日
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ブロウネ伯爵夫人アンナ・マルガレーテに捧げられた3つのソナタ(作品10)の最後に位置する。

第1楽章はプレスト、ニ長調の2分の2拍子でソナタ形式による。ニ長調の第1主題とイ長調の第2主題との間に、ロ短調のはっきりとした中間主題をおいている。この中間主題は、再現部でホ短調で再現される。また、第1楽章がプレストによるソナタは、この他には第25番作品79のト長調のソナタにしかみられない。

第2楽章はラルゴ・エ・メスト、ニ短調の8分の6拍子で、展開部にまったく新しい主題が現われる変則的なソナタ形式による。また、再現部では第1主題も第2主題も縮小された形で再現される。

第3楽章はメヌエット、アレグロ、ニ長調の4分の3拍子で、3部形式による。主部の優雅なメヌエットは、左手の跳躍音型が特徴的なトリオと対照を成す。

終楽章はロンド、アレグロ、ニ長調の4分の4拍子で、副主題を2つ持つロンド形式による。1つ目の副主題が、主調と同じニ長調によりながら、主要主題とは異なる雰囲気を醸し出していることは興味深い。この副主題は、第1楽章の第1主題に通じるものが感じられる。

このように、一見するとソナタ形式、緩徐楽章、メヌエット、ロンドというソナタとして伝統的な構成を持つように思われるが、その中でベートーヴェンは様々な試みを行っていることがうかがえる。また、ソナタ全体としては、第2楽章にみられる減7の和音や半音階の多用が、他の楽章に比べ、深みのある悲哀のような雰囲気を醸し出している。

執筆者: 齊藤 紀子

楽章等 (4)

第1楽章

総演奏時間:6分30秒 

第2楽章

総演奏時間:10分00秒 

第3楽章

総演奏時間:3分00秒  Toka コンペ課題曲:C

第4楽章

総演奏時間:4分00秒