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ベートーヴェン :6つのバガテル Op.126

Beethoven, Ludwig van:6 Bagatellen Op.126

作品概要

楽曲ID:1075
作曲年:1823年 
出版年:1825年 
初出版社:Schott
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:バガテル
総演奏時間:19分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

執筆者 : 岡田 安樹浩 (524文字)

更新日:2009年7月5日
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この作品には、異なる時期に書きつけられた3種類のスケッチと、浄書譜が存在する。これらは1823年から24年にかけて書かれたもので、同時期には『ディアベリのワルツによる変奏曲』が作曲されている。

6曲からならこのバガテルは、1曲目のスケッチの欄外に「小曲の連作Ciclus von Kleinigkeiten」と書き込まれていることから、通して演奏されることが意図されていたことがわかる。

全体は、ゆったりとしたテンポでアリオーソ風の楽想を中心とした楽曲と、急速なテンポによる楽曲とが交互に配置されており、このような配列は後期の弦楽四重奏曲(嬰ハ短調Op.131など)にみられる。また、第1・3曲の途中に挿入されるカデンツァ風の走句も、後期のピアノ曲に多数認められるものである(Op.110など)。

楽曲相互の調性関係は、第1曲ト長調から第2曲ト短調への同主調関係にはじまり、VI度調(長3度下)の第3曲変ホ長調、つづいて第4曲ロ短調は同主短調のVI度調(変ハ短調)の異名同音読み換え、第5曲ト長調はVI度調、そして終曲の変ホ長調は同主短調のVI度調と、ベートーヴェンが積極的に導入している上下3度の関係調とその異名同音読み換えによって関連づけられている。

執筆者: 岡田 安樹浩

解説 : 鐵 百合奈 (2418文字)

更新日:2019年10月6日
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楽章等 (6)

第1番 Op.126-1

調:ト長調  総演奏時間:3分00秒 

第2番 Op.126-2

調:ト短調  総演奏時間:3分00秒 

第3番 Op.126-3

調:変ホ長調  総演奏時間:2分30秒 

第4番 Op.126-4

調:ロ短調  総演奏時間:4分00秒 

第5番 Op.126-5

調:ト長調  総演奏時間:2分30秒 

第6番 Op.126-6

調:変ホ長調  総演奏時間:4分30秒 

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