メンデルスゾーン :ロンド・カプリッチョーソ Op.14 U 67 ホ長調
Mendelssohn, Felix:Rondo capriccioso E-Dur Op.14 U 67
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
執筆者 : 和田 真由子 (393文字)
メンデルスゾーンの作品の中でも広く親しまれている曲の一つ。演奏の難易度はそれほど高くはないが、細部において、洗練された技巧が要求される。
メンデルスゾーンは、10代のうちからオーケストラ作品などの、本格的な作曲をしており、この作品でも、和声法と対位法を効果的に用いて、独創的な形式構造をみせている。
序が長調、主要部が短調という調性の配置はメンデルスゾーンのその後の作品にも多くみられる。
メンデルスゾーンが15歳の頃の作品と考えられていたが、実際には、21歳の時の作品である。この曲はもともと、1828年、メンデルスゾーンがパリで出会った初恋の女性、デルフィン・フォン・シャウロス(ピアニスト)のために《ホ短調のエチュード》としてかかれたものである。そしてその《ホ短調のエチュード》に1830年、これにホ長調の導入部(Andante)を書き加えたものがこの《ロンド・カプリチョーソ》である。
ロンド・カプリッチョーソ ホ長調
楽譜 【ミュッセ】EMB 掲載楽譜:Mendelssohn Album for piano
楽譜 【ミュッセ】Breitkopf & Hartel 掲載楽譜:Werke für Klavier zu Zwei Händen
楽譜 【ミュッセ】Peters 編集・校訂:Kullak, Theodor 掲載楽譜:Mendelssohn Klavierwerke II
楽譜 【ミュッセ】Peters 編集・校訂:Kullak, Theodor 掲載楽譜:Mendelssohn Rondo Capriccioso Op.14