シューベルト:即興曲集

Schubert, Franz:Impromptus D 935

作品概要

作曲年:1827年 
出版年:1839年 
初出版社:Diabelli
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:即興曲
総演奏時間:35分00秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (520文字)

更新日:2007年2月1日
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この即興曲集は、シューマン曰く、ヘ短調の4楽章制ソナタを思わせる。たしかに、ヘ短調の第1番に続いて、緩徐楽章としての第2番、変奏曲の第3番、そしてフィナーレの第4番と考えることもできる。しかし、シューベルト自身が4曲セットにこだわっていた形跡はない。

作品は、即興曲D899(op. 90)のすぐ後に作曲され、その続編を意図していたと考えられるが、出版は10年以上経ってからようやくディアベリ社から実現された。

第1曲:アレグロ・モデラート。ヘ短調、4/4拍子。

シューベルトはソナタ楽章のようだと言ったが、むしろ自由な形式で即興的な性格を存分に発揮している曲である。

第2曲:アレグレット。変イ長調、3/4拍子。

トリオを挟んだ3部形式。やさしく暖かい雰囲気が緩徐楽章を思わせる。

第3曲:アンダンテ。変ロ長調、2/2拍子。

変奏曲形式。主題と5つの変奏から成る。主題は自作の劇音楽「キュプロスの女王ロザムンデ」より転用。他に弦楽四重奏曲第13番にも使用されている。

第4曲:アレグロ、スケルツァンド。ヘ短調、3/8拍子。

まるでからかうような軽快なリズムで始まるが、中間部はそうしたスケルツァンドな雰囲気とは対照的に、大きくうねった音階が即興的に流れる。

執筆者: 稲田 小絵子

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