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シューベルト :即興曲集 第4番 D 935 Op.142-4 ヘ短調

Schubert, Franz:Impromptus  No.4 f-moll Op.142-4

作品概要

楽曲ID:21494
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:即興曲
総演奏時間:6分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1

楽譜情報:4件
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解説 (1)

解説 : 髙松 佑介 (445文字)

更新日:2019年4月8日
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第4曲:アレグロ・スケルツァンド、ヘ短調、8分の3拍子

  引き延ばされた三部形式を取る。速度標語に示された「スケルツァンド」は、8分の3拍子の2小節を4分の3拍子の1小節分として扱うハンガリー風のヘミオラによって表されている。

  三部形式における軽快なヘ短調の主部に挟まれるのは、まず第87小節からの滑らかな音階による変イ長調の楽想である。これに第131小節から変イ短調の舞踏風の楽想が続き、これらの楽想が2回ずつ交互に現れる。その間には、シューベルトのトレードマークである異名同音の読み替えが用いられ、調号にシャープを取るイ長調や、ハ長調へと転調する。第336小節で主部が回帰し、第420小節から本楽曲を特徴づけるヘミオラ音形のリズムを用いて展開するコーダとなり、高揚のうちに幕となる。

   本稿では、「スケルツァンド」という舞踏楽章風の性格を考慮し、大きく三部形式として扱ったが、主部内も三部形式となっていることに鑑みれば、冒頭主題が何度も登場する点でロンド形式と解釈することもできる。

執筆者: 髙松 佑介