ヒナステラ 1916-1983 Ginastera, Alberto

解説:瀬田 敦子 (689文字)
更新日:2019年11月29日
解説:瀬田 敦子 (689文字)
Alberto Ginastera(アルベルト・ヒナステラ)は1916年アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた。7歳より音楽を習い始め、ウィリアムス音楽院を経てブエノスアイレス国立音楽院に入学。ドビュッシー、ファリャ、バルトークなどの作品に影響を受けつつも、アルゼンチンをテーマにした独自の作品を次々に発表した。中でも バレエ《パナンピPanambi》の初演は大成功を収め、1941年にはアルゼンチンの農村やそこに住むガウチョの日常生活を題材にしたバレエ《エスタンシアEstancia》を作曲、その管弦楽組曲版はヒナステラの代表作となっている。その後アメリカに留学、自作のアメリカ初演も果たし、1951年には初めてヨーロッパに渡り、活動範囲を世界へと広げていく。一方、アルゼンチンではラテンアメリカ音楽高等研究センターを創立し、中南米の若い音楽家を育成した。晩年はスイスのジュネーヴに移住し、さらに活発な作曲活動を続けるが1983年、67歳で帰らぬ人となった。 さて、ヒナステラ音楽の魅力とは?ヒナステラが若い学生に良く語っていた「自ら壁を作ってはいけない」という言葉どおり、その音楽には、困難な壁があればぶち壊してでも前進するようなすごいエネルギーがある。一方、繊細で表情豊かな旋律は心を傾けて聴きたくなるし、多彩なリズムと躍動感は踊りだしたくなるくらい身体も心もワクワクさせてくれる。 20世紀の作曲家として、前衛的な技法を縦横に使いこなし、自由自在に、痛快なまでのテクニックに挑戦したヒナステラ。もしかしたら、どんなにむずかしくても弾きたくなる魔力があるのかもしれない。
作品(16)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (1)
協奏曲 (2)
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ピアノ独奏曲 (8)
ソナタ (3)
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曲集・小品集 (2)
その他 (1)
管弦楽とピアノの合奏 (2)
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