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ヒナステラ :ピアノ・ソナタ 第1番 Op.22

Ginastera, Alberto:Sonata para piano No.1 Op.22

作品概要

作曲年:1952年 
出版年:1954年 
初出版社:Barry & Co
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:15分30秒

解説 (1)

解説 : 瀬田 敦子 (757文字)

更新日:2019年11月29日
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アメリカ人作曲家ロイ・ハリスRoy Harrisとその妻に捧げられた作品。

 

第1楽章Allegro marcato

冒頭の第一主題は強い意志と誇り高さを感じさせる。さらに確信に満ちた低音オクターブが鳴り響くと、倍音を得て重厚さがかもし出され、ピアノの能力が最大限に生かされる。一転して第2主題は少しもの悲しげなメロディが、甘く牧歌風に奏でられる。太鼓を打つような楽しげで暴力的な展開部を経て、さらに音量を増した再現部へ。 最後はgaio(陽気に)と記された第2主題がff で快活に登場し、両手オクターブでfffまで上行し興奮のうちに堂々と終わる。

第2楽章Presto misterioso

この冒頭は十二音技法で書かれていて、ppでlegatissimo(最高になめらかに)演奏 される。まるで宇宙人の言葉のように不思議な響きがして、神秘的な印象を受ける。ところどころに現実的なメロディが歌うように登場するのもおもしろい。

 第3楽章Adagio molto appassionato

静かに始まる黄泉の国の死者の声のような音列は、遠くまで響くようにと指示がある。音が重なり合うことで音色の変化が起こり、奥深い魂の世界へ導かれるような気持ちになる。中間部は怒りにも似た感情が情熱的にあからさまに表現されるが、最後はまた闇の世界へ吸い込まれるように終わる。

 第4楽章Ruvido ed ostinato

冒頭に<無骨に荒々しく、そして頑固に執拗に>と記されたこの楽章は非常に激しくリズム的要素が強い。2拍子と3拍子が小節ごとに入れ替わって、波のように寄せたり引いたりを繰り返しながら、爆発的なエネルギーの解放へ向かっていく。 開放された時の爽快感は物凄い!ヒナステラ作品の魅力はここにあると言っても過言ではない。

執筆者: 瀬田 敦子

楽章等 (4)

第1楽章

総演奏時間:4分00秒 

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第2楽章

総演奏時間:2分30秒 

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第3楽章

総演奏時間:6分30秒 

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第4楽章

総演奏時間:2分30秒 

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