タンスマン 1897-1986 Tansman, Alexandre
解説:齊藤 紀子 (683文字)
更新日:2008年12月1日
解説:齊藤 紀子 (683文字)
1.学習・師事・受賞歴
ポーランドに生まれ、主にフランスで活動した。8歳でピアノを始め、生まれ故郷のウッチにある音楽院でピアノや和声、対位法を学んだ。その後ピョートル・レイテル (Piotr Rytel、1884-1970) に対位法や音楽形式、作曲を師事しながら、ワルシャワ大学にて法学と哲学を学んだ。1919年、ポーランド国民音楽コンクールに2つの作品を別々のペンネームで出品したところ、ヴァイオリンとピアノのための《ファンタジー》が第1位に、《ピアノ・ソナタ》が第2位に入賞した。そして、この入賞を機に、パリに移る。コンクールと同年の10月、パリに到着している。第二次世界大戦中はアメリカ合衆国に渡り、映画音楽を手がけていた。その間、1941年にクーリッジ記念章を受章。戦後、パリに戻ってきた。
2.作風
初期の作品には、ショパンやラヴェル、ストラヴィンスキーと通じるものもみられる。タンスマンの作品の特徴としては、民族的要素の採用や独自の楽器編成による響き、異なる様式の併用が挙げられる。それらの語法によって叙情性や哀愁を生み出している。
3.作曲以外の活動
指揮者、ピアニストとして自作品の演奏にも取り組んだ。クーセヴィツキーが率いるボストン交響楽団と共に、ヨーロッパやカナダ、パレスティナ等を訪れた他、極東にも足を運んだ。また、ストラヴィンスキーについての著述がある。
4.関わりのあった音楽家
パリで、ラヴェル、ロラン-マニュエル、ミヨー、オネゲル、ゴルシュマンらと知遇を得た。第2次世界大戦中に身をおいていたアメリカ合衆国では、ストラヴィンスキーとも出会っている。
作品(91)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (1)
協奏曲 (2)
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ピアノ独奏曲 (13)
ソナタ (5)
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ソナチネ (3)
曲集・小品集 (26)
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組曲 (5)
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練習曲 (7)
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前奏曲 (7)
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即興曲 (2)
マズルカ (2)
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ピアノ合奏曲 (10)
フーガ (6)
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