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タンスマン : ブルレスク

Tansman, Alexandre : Burlesque

作品概要

楽曲ID: 93565
出版年:1929年
初出版社:La Sirène Musicale
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:3分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (736 文字)

更新日:2025年7月24日
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初出は13人の作曲家が1曲ずつを提供したシレーヌ社のピアノ曲集『13の舞曲集』(Treize Danses 1929年刊)への所収。フランスでは第一次大戦前から戦間期にかけ、複数の作曲家による合作、アンソロジー、オマージュ等、いわゆる企画ものが活況を呈した。シレーヌの社主ミシェル・ディヤール(Michel Dillard)の発案による『13の舞曲集』もその一つで、特に表紙と背表紙のイラストをロシアアヴァンギャルドの画家ミハイル・ラリオーノフが手がけたことで知られる。参加した作曲家はタンスマンのほかにベック、ドラノワ、フェルー、ハルシャニー、ラルマンジャ、ロパトニコフ、マルティヌー、ミゴ、ミハロヴィチ、ロザンタール、シュルホフ、ヴィエネ。タンスマンが書き下ろした本作は典型的な新古典の手法による。2/2拍子、速く(Vif)、主調はト調(調号なし)。痛快なビートに歯切れのよいメロディが乗る。タイトル通りモダンな諧謔味もある。アルテュール・オエレ(Arthur Hoérée)への献呈。『13の舞曲集』全曲の初演は1931年2月28日、エコール・ノルマル音楽院講堂での独立音楽協会(S.M.I.)演奏会にて、リュセット・デカーヴによる。本作と同年、別の曲集『アルベール・ルーセルを讃えて』に提供した《子守歌》と組み合わせ、《2つの小品》Deux pièces (I. 子守歌 - II. ブルレスク)としてあらためてマックス・エシックより刊行された。

執筆者: 西原 昌樹
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