ブラームス :16のワルツ Op.39
Brahms, Johannes:16 Walzer Op.39
総説 : 中塚 友理奈 (451文字)
全16曲から成るこのワルツ集は、1865年に作曲された。出版年は4手ピアノ版(連弾用)が1866年、ピアノ独奏版が1867年、2台ピアノ版が1897年である。元々は連弾のために書かれたものをピアノ独奏や2台ピアノ用に編曲した。連弾用とピアノ独奏用は、美学者で音楽評論家のハンスリック(Eduard Hanslick, 1825-1904)に献呈された。当時娯楽的な音楽だと考えられていたワルツを、絶対音楽の推進者であるブラームスが書いたことにハンスリックは驚いた。しかしブラームスはウィーンに住み始めてから、当時流行っていたシュトラウスのワルツに感心し、彼を高く評価していた。ただ、ブラームスは彼のように楽天的で陽気なワルツは自身の気質ゆえか、書けなかったようである。 4手版と編曲版の間には調性に変更が加えられている。例えば第14曲はイ短調→嬰ト短調、第15曲はイ長調→変イ長調、第16曲はニ短調→嬰ハ短調というように。また、第10曲にはポーコ・スケルツァンドという指示があるが、4手版にはない。
第1番 Op.39-1
調:ロ長調 総演奏時間:0分50秒
動画(2)
解説(0)
楽譜(0)
第2番 Op.39-2
調:ホ長調 総演奏時間:1分30秒
動画(0)
第3番 Op.39-3
調:嬰ト短調 総演奏時間:1分00秒
第4番 Op.39-4
調:ホ短調 総演奏時間:1分20秒
第5番 Op.39-5
調:ホ長調 総演奏時間:1分40秒
第6番 Op.39-6
調:嬰ハ長調 総演奏時間:1分00秒
第7番 Op.39-7
調:嬰ハ短調 総演奏時間:2分30秒
第8番 Op.39-8
調:変ロ長調 総演奏時間:1分40秒
第9番 Op.39-9
調:ニ短調 総演奏時間:1分30秒
解説(1)
第10番 Op.39-10
調:ト長調 総演奏時間:0分30秒
第11番 Op.39-11
調:ロ短調 総演奏時間:1分30秒
第12番 Op.39-12
調:ホ長調 総演奏時間:2分30秒
第13番 Op.39-13
調:ロ長調 総演奏時間:0分40秒
第14番 Op.39-14
調:変ト長調 総演奏時間:1分30秒
第15番 Op.39-15
調:変イ長調 総演奏時間:1分40秒
動画(6)
第16番 Op.39-16
調:嬰ハ短調 総演奏時間:1分30秒
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