ホーム > オーリック > 中級の難易度による9つの小品

オーリック :中級の難易度による9つの小品

Auric, Georges:Neuf pièces brèves de moyenne difficulté

作品概要

楽曲ID:19098
作曲年:1941年 
出版年:1948年 
初出版社:Eschig
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:保護期間中

解説 (2)

執筆者 : 平野 貴俊 (794文字)

更新日:2015年6月9日
[開く]

1941年に作曲された教育用のピアノ作品。難易度は、アンリ・ルモワンヌ社から1946年に刊行された教育用曲集《子どもの花園》(デュティユー《田園詩》などを収める。オーリックの《フランスの踊り》も含まれる)よりもやや難しい程度である。各曲は、舞踊を中心とした古典的な様式にもとづいており、2ページにちょうど収まるよう書かれている。

第1曲〈目ざめ Réveil〉ニ長調、4分の2拍子による快活な音楽。末尾で調性が曖昧になる。

第2曲〈無言歌 Romance sans paroles〉変ロ長調、4分の4拍子。素直で伸びやかな旋律が歌われる。

第3曲〈ワルツ Valse〉ト長調、4分の3拍子。軽やかなワルツ。2度の転調を含む中間部は、サティの音楽を想起させる。

第4曲〈エグログ Églogue〉ハ長調、4分の4拍子。「エグログ」は、田園的な性格をもつ小品のジャンルのひとつ。刺繍のような音型による伴奏の上に、素朴な性格の旋律が重ねられる。

第5曲〈行進曲 Marche〉イ長調、4分の4拍子。滑稽でややぎこちない動きの行進曲。途中、4つのモティーフが順次現れ、転調が3度行われる。

第6曲〈シシリエンヌ Sicilienne〉変ロ短調、8分の6拍子。終始変わらない伴奏音型の上で、シャンソンを思わせる物憂げな旋律が歌われる。調の移ろいに工夫が凝らされている。

第7曲〈マズルカ Mazurka〉ヘ長調、4分の3拍子。スタッカートが目立つ冒頭ないし末尾とは異なり、中間部では滑らかな旋律が現れる。

第8曲〈子守歌 Berceuse〉変ホ長調、4分の2拍子。「明るく clair」と指示された高音域による中間部を経て、穏やかな冒頭のテーマが回帰する。

第9曲〈ポルカ Polka〉変イ長調、4分の2拍子。シャブリエの音楽を思わせる嬉々とした小品。ハ長調の中間部では、スタッカートとテヌートの対比を意識して弾く。

執筆者: 平野 貴俊

成立背景 : 平野 貴俊 (572文字)

更新日:2015年6月9日
[開く]

楽章等 (9)

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。