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ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第28番 Op.101 イ長調

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.28 A-Dur Op.101

作品概要

作曲年:1816年 
出版年:1817年 
初出版社:Steiner
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:19分00秒

解説 (1)

執筆者 : 岡田 安樹浩 (667文字)

更新日:2008年11月1日
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この第28番のソナタにはフーガが用いられ、幻想的な傾向の強い、それまでのピアノソナタとは一線を画する内容を持つ。作曲は1816年5月頃から11月にかけて行われ、翌年2月に出版された。

□第1楽章 アレグレット・マ・ノン・トロッポ イ長調 6/8拍子 ソナタ形式

優美で高貴な雰囲気を持つ緩徐楽章。イ長調の属和音で開始されるが、なかなか主和音に到達されずにゆったりとさまよい続け、幻想的な印象を強めている。夢見るようなメロディーはどこまでも自然に流れるが、全体は洗練された見事な構成でまとめられている。

□ 第2楽章 ヴィヴァーチェ・アラ・マルチャ ヘ長調 4/4拍子 3部形式

行進曲風の弾んだリズムによる力強い楽章だが、繊細な側面も合せ持つ。スケルツォ風でもあり、幻想曲風でもあり、独特な音楽になっている。

中間部では穏やかでレガートによるカノンが登場し、主部との対比を成している。

□第3楽章 序奏 アダージョ・マ・ノン・トロッポ・コン・アラ・アフェット イ短調 2/4拍子 主部 アレグロ イ長調 2/4拍子 ソナタ形式

まず、憂鬱で寂しげなメロディーがしみじみと奏でられて序奏が始まる。この語りかけるような深い味わいのメロディーは、やがて第1楽章の第1テーマの回想に変わり、トリラーによって繋がれ、イ長調の主部が堂々と登場する。

主部はオクターヴや和音を用い、力強く断固として進んで行く。展開部では第1テーマによる4声のフーガとなり、ストレッタに入るまで巨大な高揚を形成する。コーダにも対位法的書法が用いられ、輝かしい和音によって曲を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩

楽章等 (3)

第1楽章

総演奏時間:4分00秒 

解説(0)

第2楽章

総演奏時間:5分30秒 

解説(0)

第3楽章

総演奏時間:10分00秒 

解説(0)

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