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バッハ :フーガ BWV 952 ハ長調

Bach, Johann Sebastian:Fuge C-Dur BWV 952

作品概要

作曲年:1720年 
出版年:1843年 
初出版社:Peters
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:2分00秒

解説 (1)

執筆者 : 朝山 奈津子 (423文字)

更新日:2008年6月1日
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伝承経路が明らかでないために、近年は疑作として扱われることが多い。しかし、《平均律》第2巻第1番BWV870/2、《ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための音楽帳》第31番のハ長調のフーガBWV953と、構成や雰囲気に類似点が多く、J. S. バッハの真作である可能性はきわめて高いと考えられる。

全体は、3声の主題提示が完結する第5小節以降、2部に分かれる。その中心となるのが第23小節のe-Mollの完全終止である。ここまではd-Moll、a-Mollなど短調をめぐる間句、この中間のカデンツ以降はF-DurからC-Durへと戻る長調の領域である。

前半にも明確な完全終止がたびたび現れる点では、フーガBWV953よりも《平均律》第2巻第1番BWV870/2に近いが、e-Mollのカデンツを楽曲の中間の終止とするところは、フーガBWV953の姉妹作品であるかのように見える。いずれにせよ、バッハのハ長調フーガのひとつの典型をみせる作品である。

執筆者: 朝山 奈津子