作品概要
解説 (2)
解説 : 稲田 小絵子
(120 文字)
更新日:2019年1月6日
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解説 : 稲田 小絵子 (120 文字)
更新日:2019年1月6日
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アンダンテ、変ト長調。4/2拍子。
調性、拍子ともにやや特異であり、初版ではト長調、2/2拍子に変更されてしまったほどである(その後、19世紀末の全集版で原典どおりに戻された)。非常に息の長い旋律が六連符の織り成す豊かな響きにのって歌われる。
執筆者:
稲田 小絵子
解説 : 髙松 佑介
(410 文字)
更新日:2019年4月8日
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解説 : 髙松 佑介 (410 文字)
更新日:2019年4月8日
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第3曲:アンダンテ、変ト長調、2分の4拍子
速度標語にアンダンテをもつ本楽曲は、ソナタにおける緩徐楽章の役割を果たす。ただし、2分の4という拍子も、変ト長調というフラット6つの調性も、当時の「小品」としては異例だったため、初版では弾きやすさを考慮して2分の2拍子のト長調に変更された。ここにも、本曲集がいかに受容されにくかったか、その理由を見て取れるだろう。
三部形式で書かれ、変ト長調を取る主部の旋律は、シューベルトが好んで用いたダクテュロス(長短短)のリズムから紡ぎ出される。中間部では平行調の変ホ短調に転じる。中間部は、調性、強音の出だしや左手の切迫する三連音によって主部と対照的な性格が与えられるが、六連符による中声部の伴奏が貫き通すことで、連続性も確保されている。そして中間部の末尾には、低音の左手によるトリルが置かれる(第53小節)。ピアノ・ソナタ変ロ長調D 960の例で知られる、シューベルトらしい手法だ。
執筆者:
髙松 佑介
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