ブルグミュラー :25の練習曲 アラベスク Op.100-2
Burgmüller, Johann Friedrich Franz:25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains L'arabesque Op.100-2
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2
解説 : 今関 汐里 (146文字)
4分の2拍子、イ短調。3部形式。アラベスクとは、幾何学図形や唐草模様等に代表される
アラビア風の装飾模様のこと。A部分は左手のスタッカート指示付きの和音による伴奏と息の短い右手の順次上行が特徴的である。一方でB部分では、右手に息の長い旋律が現れ、左手は16分音符の揺れ動くような音型を担当する。
解説 : 佐藤 卓史 (692文字)
「アラベスク」とはイスラム文化圏の美術や建築の意匠に用いられる幾何学模様のことで、「唐草模様」に似ています。ピアノ曲のタイトルに「アラベスク」という語を初めて使ったのはシューマンで、ドビュッシーの『2つのアラベスク』も有名ですね。
アルペジオ風の音型が両手で絡み合う書法が「アラベスク模様」にたとえられているのですが、ブルグミュラーの「アラベスク」はそれとは違って、きびきびした行進曲風のキャラクターです。筆者は「アラベスク」=「アラビア風」という本来の語義に立ち戻って、トルコ音楽の要素を見出しています(ブルグミュラーの『トルコ風ロンド』作品 68-3 を参照してください)が、バレエ用語の「アラベスク」(基本ポーズのひとつ)からの転用という説もあります。タイトルの多義性からイマジネーションを膨らませられるのも、この曲集の優れた点のひとつです。
演奏のポイント(原典♩ =152)
音型やアーティキュレーションの弾き分けに主眼を置いてみましょう。3小節の山なりの音型と、4小節の上行音型との表情の違い。10小節の1括弧では2拍目にびっくりするようなsfが置かれてい ますが、2括弧はスラーのついたオクターヴ跳躍です。こうなると1拍目の弾き方も変わってきますね。さらには8小節と24小節のアーティキュレーションの変化など、短い中にもいろいろな表情が含まれていることがわかるでしょう。17,18小節では両手の黒鍵の位置をよく確認すること。左手の刻みは常に一定のテンポで、跳躍の多い最後の2小節もテンポ通りに演奏しましょう。
(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)
楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12文字)
譜例提供: 音楽之友社
丹内 真弓:プレミアム・アレンジでブルクミュラー アラベスク(ブルクミュラー)「ブエノスアイレス」
松本 あすか:アラベスク~赤い靴~(ブルグミュラー)
松本 裕子:アラベスク(原曲:ブルグミュラー/オブリガート作曲:松本裕子)
総演奏時間:1分00秒
25の練習曲 2.アラベスク
アラベスク
25の練習曲 2. アラベスク
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楽譜 【ミュッセ】Neil A. Kjos Music Company 編集・校訂: Keith Snell
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