ウェーバー 1786-1826 Weber, Carl Maria von
解説:朝山 奈津子 (606文字)
更新日:2007年5月1日
解説:朝山 奈津子 (606文字)
ドイツの作曲家、ピアニスト、音楽著述家。巡業歌劇団の家に生まれ、ハイドン、モーツァルト、J.A.ヒラー、パイジェッロなどのジングシュピールに早くから親しんだ。父は、兄の娘コンスタンツェが嫁いでモーツァルトの縁戚となったことから、自分の息子の音楽教育にも熱心で、各地の有名音楽家に弟子入りさせた。13歳ですでにオペラを書いて上演されている。40歳で早世するまで、あらゆる方面に作品を残したが、とりわけドイツ語台本と神話的題材によるオペラをジャンルとして確立し、ヴァーグナーに大きな影響を与えた。
ヴェーバーは当代随一のピアノ奏者としても名高かった。身体は小柄だったが10度の和音をとらえる並外れて長い指を持ち、演奏技術においてはフンメル、モシェレス、ツェルニーらにも全くひけをとらなかったと言われる。半音階や分散和音を散りばめ、鍵盤を端から端までつかう走句には、ヴィルトゥオーゾのレパートリーにふさわしい華やかさがある。しかしヴェーバーにとってピアノは、技巧を披露して人々を驚かせるにとどまらない、感情表現の手段だった。友人の一人は、ヴェーバーの演奏が常に心に語りかけてくるような親密さを湛えていたと証言している。また、管弦楽法の大家としての感覚から、ピアノの音色の色彩感を追求した。時に、いっけん単純で単調な反復にすら見える部分があるが、注意深く聴けば、微妙な和声の変化によって生まれる固有の雰囲気に気付くだろう。
作品(36)
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フォーグラーの「カストルとポルクス」のエール・ド・バレによる8つの変奏曲 Op.5 フォーグラーの「カストルとポルクス」のエール・ド・バレによる8つの変奏曲 ヘ長調
調:ヘ長調 作曲年:1804 総演奏時間:10分30秒
ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 Op.7 ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 ハ長調
調:ハ長調 作曲年:1807 総演奏時間:13分00秒
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