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ウェーバー :モメント・カプリッチョーソ Op.12 変ロ長調

Weber, Carl Maria von:Momento capriccioso B-Dur Op.12

作品概要

作曲年:1808年 
出版年:1811年 
初出版社:Gombart
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:3分30秒

解説 (1)

総説 : 上田 泰史  (589文字)

更新日:2015年5月29日
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6/4拍子、変ロ長調、プレスティシモ  「モメント・カプリチョーゾ」というタイトルは「気まぐれな時」という意味。実際、本作は気まぐれな霊感に身をゆだねた短い時を切り取ったように自由な形式で書かれている。この「モメント」という言葉は後にシューベルトが6つの《楽興の時》(1828年刊)にも用いている(ただしシューベルトはフランス語の"moments")を使っている。  ウェーバーの《モメント・カプリチョーゾ》は1808年に作曲され、1811年にアウグスブルクで出版された。20代半ばのウェーバーは1808年に《大ポロネーズ》作品21(1815年刊)、《独奏主題による変奏曲》作品9(1809年刊)を出版しているが、これらの構造的でシリアスな作品に対して本作の規模は短く、底抜けに明るいプレスティシモの小曲である。主題なモチーフ2つある。一方はスタッカートの和音からなるロッシーニ風の和弦的な主題A(第1~第8諸小節)で、他方は分散和音からなる8分音符の主題B(第9~16小節)である。この2つの主題はそれぞれ変ロ長調とヘ長調で、常に同じ調で表れ、ロンド風に交替する。形式は次のように図式化される。 A-B-A-[Aの動機に基づく推移]-B-[BとAの動機に基づく推移]-C-A-Coda  変ホ長調のCはアルペッジョとAの動機断片が組み合わされて幾分シリアスな雰囲気が作られる。

執筆者: 上田 泰史 
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