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グリーグ :抒情小品集 第5集 Op.54

Grieg, Edvard Hagerup:Lyriske smastykker No.5 Op.54

作品概要

作曲年:1891年 
出版年:1891年 
初出版社:Peters
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:23分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (899文字)

更新日:2018年3月12日
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ノクターン C-dur  この曲の演奏のヒントは何と言ってもバランスに尽きます。如何にバランスを保つかで完成度が全く異なってきます。コツは8分音符の伴奏形を可能の限りpppで演奏することです。楽譜を注意深く見ると、各素材によりいくつもの声部に分けることができます。例えば冒頭、1小節目、1拍目の付点4分音符のCはバスの役割を果たしている楽器として、1拍目裏拍から出る3度の保留音はまた別声部です。そして、2拍目から出る別のバス声部 H B A Gis G があり、2小節目で歌の人が歌うメロディーラインがト音記号で登場しますね。  このような状況の時、最も大きく出てしまいがちなのは、3度の連打音です。ところがこれが、5小節目ではさらに音が増えますので、さらに大きくなりがちですね。実はこの8分音符の連打音こそ、最も音量を落とさなければならない素材なのです。11小節目をご覧下さい。メロディーラインの8分音符は2連符です。そしてその下に1拍を3つにわけた8分音符があります。  このような、2対3、3対4、3対5、など、リズムがずれる2つの声部を扱うとき、ピアノという楽器はそのアタック音により、どうしても硬く聞こえてしまいがちになります。そのような時は、1つの声部の音量を極限まで落とすことにより、ポリフォニーの秩序が守られ、声部が独立して聞こえ、硬さを取ることができます。  故に、1 メロディー 2 バス 3 内声 の順番で考えて音量をコントロールして頂ければ間違いは無いと思って下さって大丈夫です。  その上で、ルバートは常にかけます=テンポは常に揺れます。  15小節目からセクションが変わります。15-16小節間のメロディーラインはト音記号の上の段ですが、森の中での鳥の鳴き声をイメージしてみて下さい。  21小節目から、別世界に入ります。ソフトペダルを使い、幻想的に。25小節目、カラーを変えます。29小節目より33小節目まで、筆者の楽譜にはペダルを踏み続け、変えない指示が書いてありますが、筆者はそれに同意します。多少の濁りが生じたとしても、とにかく幻想的な余韻を残すようにします。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (6)

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