ドビュッシー :小組曲

Debussy, Claude Achille:Petite suite

作品概要

作曲年:1886年 
出版年:1889年 
楽器編成:ピアノ合奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:14分00秒
ピティナ・ステップレベル:展開1,展開2,展開3

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (800文字)

更新日:2007年8月1日
[開く]

1888年~89年、4手ピアノのために作曲された。ドビュッシーの作曲初期の作品にあたる。声楽曲のジャンルにおいては、早い段階から個性をみせていたドビュッシーであったが、同時期のピアノ作品においては、まだ伝統的な枠からぬけだせてはいるとはいえない。

しかしながら、この《小組曲》では、のちの革新への第一歩を感じさせるような要素が随所にみられる。

魅力的な旋律やリズムをもち、難易度としても取り組みやすいものとなっているため、ドビュッシーの連弾曲の中でも特に広く親しまれている。

《小組曲》は、18世紀、ロココの画家ワトーが、好んで描いた貴族の優雅な宴「艶なる宴」と深い関係をもっている。よって、この曲の演奏に際しては、そのような優雅で繊細、軽妙洒脱な雰囲気を大切にしたい。

以下の4曲からなり、いずれも複合3部形式で、対照的な性格の中間部をもつ。

第1曲:小舟にて

ヴェルレーヌ(フランスの著名な詩人)の詩集『艶なる宴』にある詩と同じタイトルをもっている。波のような分散和音の上を旋律が優雅に、そしてゆるやかに流れていく。

管弦楽的な色彩感を意識して奏する。

第2曲:行列

第1曲と同様に、ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』にある詩と同じタイトルをもっている。詩の内容は、貴婦人のロングドレスの裾をかかげて行進するおつき人や、ペットのいたずらな猿の様子を描写したものである。軽快で楽しい雰囲気をもった曲。

第3曲:メヌエット

この曲には、ドビュッシーがバンヴィル(フランスの著名な詩人)の詩を用いて作曲した歌曲《艶なる宴(1882)》の旋律がとりこまれている。ゆっくりとしたテンポの、優雅な舞曲。

第4曲:バレエ

後うちのリズムによって、テンポが切迫することが多いので、休符をしっかりと意識する必要がある。管弦楽的な色彩に満ちた華やかな曲。

《小組曲》は、管弦楽用や、ピアノ独奏のための編曲、ほかにもさまざまな楽器のための編曲がある。

執筆者: 和田 真由子

楽章等 (4)

小舟にて

総演奏時間:4分00秒 

解説(0)

行列

総演奏時間:3分30秒 

解説(0)

メヌエット

総演奏時間:3分00秒 

解説(0)

バレエ

総演奏時間:3分30秒 

解説(0)

楽譜

楽譜一覧 (27)