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ブラームス :ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ヘ短調 Op.2

Brahms, Johannes:Sonate für Klavier Nr.2 fis-moll Op.2

作品概要

楽曲ID:634
作曲年:1852年 
出版年:1854年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:26分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (594文字)

更新日:2007年7月1日
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第1曲のソナタより以前の、1852年11月にハンブルクで完成された作品。ブラームスが19歳のときにかかれたもので、ハイドンモーツァルトベートーベンからの影響が濃くみられる。表現内容の振幅が激しく、劇的であり、また感傷味を秘めている、若きブラームスの意欲作である。作品1と同じく、古典派的でありながら、新ロマン主義への接近も感じさせる。

第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ、マ・エネルジーコ。嬰ヘ短調、四分の三拍子。ソナタ形式をとる。この第2番でも第1楽章の冒頭主題が全体の主要主題と密接に関連している。

第2楽章:アンダンテ・コン・エスプレッシオーネ。ロ短調、四分の二拍子。主題と、幻想的でかつ即興的な3つの変奏とからなる。中世のミンネゼンガーのクラフト・フォン・トッゲンブルクの歌、冬に森も林も荒涼となるのは淋しい、という内容の「冬の旅」に霊感を得たものであるといわれている。切れ目なしに、次の楽章へ入る。

第3楽章:スケルツォ、アレグロ。ロ短調、八分の六拍子。三部形式をとるが、前の楽章の変奏を主題としているので、3楽章全体が前の楽章をしめくくるような役割をもっている。

第4楽章:ソステヌート、イ長調の序奏と、アレグロ・ノン・トロッポ・エ・ルバート、嬰へ短調の主部からなる。序奏は、主部と動機的に密接に関連しており、また楽章の最後でも自由な形で再現し、全体を統一する役目を果たしている。

執筆者: 和田 真由子

楽章等 (4)

第1楽章

総演奏時間:6分00秒 

楽譜0

編曲0

第2楽章

総演奏時間:5分30秒 

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第3楽章

総演奏時間:4分00秒 

楽譜0

編曲0

第4楽章

総演奏時間:10分30秒 

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編曲0