1905年に交響詩『海』を完成させたドビュッシーは、その後各3曲から成るピアノ独奏曲集『映像』を2組書いている。すでに印象主義的な書法を確立した彼は、さきの『海』につづきこの『映像』で一層独創的な境地を開いた。
1.水の反映 / "Reflets dans l'eau"
第1集の第1曲。後輩作曲家にあたるラヴェルの『水の戯れ』に影響を受けたと言われている曲で、ラヴェルの曲よりも詩的で絵画的な要素が強い。繊細なパッセージが散りばめられ、それが見事な光と影を生み出している。
2.ラモーを讃えて / "Hommage a Rameau"
3.運動 / "Mouvement"