作品概要
解説 (1)
            
            
              
                
                  執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部
                  (690 文字)
                
              
              
                更新日:2010年1月1日
              
              
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            執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (690 文字)
リストは、ピアノのヴィルトゥオーゾとして、大変な技巧派ピアニストとして活躍していた。それだけに、ピアノ曲の数が多いのは勿論、ピアノの演奏技巧の改革にも大きな力を注ぎ、ピアノ演奏法の基盤を固めたピアニストと言うことが出来よう。練習曲の分野にも演奏会用の華やかな作品も幾つか残し、今日も頻繁に演奏されている。この『3つの演奏会用練習曲』は、超絶技巧練習曲やパガニーニによる大練習曲のようなヴィルトゥオーゾのための練習曲とは一味違った、サロン的な趣を持つ練習曲になっている。作曲は1848年頃。
第1番 変イ長調「悲しみ」 / "Il lamento"
華やかな序奏に続いて、アレグロ・カンタービレの主題が登場する。この旋律が憂鬱な面持ちで、時にはドラマティックに、様々に変化していく。
第2番 ヘ短調「かろやか」 / "La leggerezza"
この曲も序奏で始まり、3連符の不安定な旋律が現われる。後にこの旋律は7連符になって、軽やかに鍵盤をかけめぐる。
第3番 変ニ長調「ため息」 / "Un sospiro"
広範囲にわたるアルペジオの伴奏上を、感傷的で甘美な旋律が歌っていく。この旋律は始めの方で右手と左手を交互に演奏するように書かれており、すなわち、1拍ごとに左手は右手の上の交差して弾くように書かれた、視覚的にも華やかな曲である。この部分は旋律と伴奏が楽譜上で判りやすくするため、珍しい3段譜で書かれているのも大きな特徴である。中間部は非常にドラマティックに展開し、再現部では右手、左手それぞれが分散和音を奏でながら、交互に内声に現れる旋律の音を拾って響かせるように書かれている。
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 ステップレベル:展開1,展開2,展開3
                ステップレベル:展開1,展開2,展開3
             コンペ課題曲:F級
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