モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第1番 K.279 K6.189d ハ長調
Mozart, Wolfgang Amadeus:Sonate für Klavier Nr.1 C-Dur K.279 K6.189d
執筆者 : 稲田 小絵子 (348文字)
最初期の散逸した作品を除けば、これがモーツァルトのピアノ・ソナタ第一作。1775年初頭、ミュンヘンにおいて、第一番から第六番までが連作された。この6曲はデュルニッツ男爵の注文によって作られた。
調性はハ長調。なお、6つのソナタのうち第四番までは、それぞれ前曲の5度下の調性(下属調)が採用される。すなわち、第二番はヘ長調、第三番は変ロ長調、第四番は変ホ長調。いっぽう、第五番は第一番ハ長調の5度上の調(属調)で、第六番は更にその5度上のニ長調である。
3楽章すべてがソナタ形式。アルペジオや16分音符の装飾的なパッセージ、あるいは装飾音が、バロック期のチェンバロ音楽を想起させる一方、強弱の交代やスタッカートとレガートの対比が見られる。これらの特徴から、ピアノでの演奏を想定していたことがうかがえる。
第1楽章
総演奏時間:7分00秒 コンペ課題曲:E級
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第2楽章
総演奏時間:7分30秒
第3楽章
総演奏時間:3分00秒
ピアノ・ソナタ 第1番 第1楽章
ピアノ・ソナタ 第1番 第2楽章
ピアノ・ソナタ 第1番 第3楽章
ピアノ・ソナタ 第1番 K.279 第1楽章
ピアノ・ソナタ 第1番 K.279 第3楽章
ピアノ・ソナタ 第1番 K.279 第2楽章
楽譜 【ミュッセ】EMB 校訂:バルトーク 掲載楽譜:Mozart Sonaten fur Klavier Ⅰ