ハチャトゥリアン 1903-1978 Khachaturian, Aram Il'ich

解説:樋口 愛 (538文字)
更新日:2007年10月1日
解説:樋口 愛 (538文字)
グルシア生まれのアルメニア人。幼少の頃から、カフカサス地方の民族音楽を聴き育つ。1925年にグネーシン音楽学校に入学。そこで作曲家としての才能を認められる。1929年にモスクワ音楽院でミャスコフスキイに師事。1942年にバレエ《ガヤネー(ガイーヌ)》では彼の音楽性である、大胆で強烈なリズムを発揮し、クラシックの分野では収まらないポピュラー的な曲となった。1944年にソ連邦アルメニア国歌を作曲し、チェコスロバキア国際映画祭個人賞を受賞。1948年「反民主的形式主義的な傾向」を持つと批判され、「古典的・人民的傾向をもったリアリスティックな作品を書くように」と要求された。そのため、数年間、スターリンや党を礼賛するオラトリオ、カンタータなどを作曲している。器楽曲の作品に自身の創造性を入れることは難しかったようだ。1949年に《レーニンの思い出に寄せる葬送的な賛歌》を編曲。
スターリン死去後1958年から彼は名誉を挽回し、積極的に作曲に取り組む。指揮者としても活躍した彼は1963年日本に訪れている。バレエ《スパルタクス》でレーニン賞、《コンチェルト・ラプソディー》ではソヴィエト国家賞を受賞。愛国心に満ち、民族的な音楽と現実社会に対する考えや想い、生活を作品に溶け込ませた。
作品(20)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (2)
ピアノ独奏曲 (6)
曲集・小品集 (5)
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トランスクリプション (4)
ピアノ合奏曲 (3)