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リスト :2つの演奏会用練習曲 S.145 R.6

Liszt, Franz:2 konzertetuden S.145 R.6

作品概要

楽曲ID:989
作曲年:1862年 
出版年:1863年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:7分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (614文字)

更新日:2007年10月1日
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ワイマール時代に作曲された他の練習曲と違い、1862~63年にかけてローマで作曲された。この頃リストは、すでに50歳をこえているが、斬新な和声、洗練された技巧など、いずれも円熟期のリストの確かな自信が感じられる作品である。

リストの愛弟子、ディオニソス・ブルックナー(1834-90)にささげられた。

以下、いずれもタイトルは、作曲の際に与えられており、絵画的に作曲されている。

1.森のざわめき / No.1 "Waldesrauschen" 変ニ長調 ヴィヴァーチェ

原語の日本語訳で、“森のささやき”と広く知られていたが、それは誤訳であり、正確には“森のざわめき”と訳すのが適当である。

冒頭から、木の葉ずれの音を想わせる16分音符の3連符の伴奏にのせて、優美な旋律がなめらかに歌われる。曲は次第に高まりをみせ、嵐のようなクライマックスをむかえる。その後再び冒頭の穏やかさをとりもどし、静かに曲を閉じる。

2.小人の踊り / No.2 "Gnomenreigen" 嬰へ短調 プレスト・スケルツァンド

短い前奏に続き、敏捷な動きをみせる楽想は、タイトルどおり、軽やかな妖精の舞いを想像させる。スケルツォ風の曲。ウン・ポコ・アニマートで登場する楽想と、主要楽想が、交互に登場する。調性の激しい移り変わり、急激なリズムの変化、デモーニッシュな雰囲気ももちあわせた魅力的な練習曲。比較的演奏が容易な第一曲に対して、非常に高度な技巧を要求する。

執筆者: 和田 真由子

楽章等 (2)

森のざわめき

総演奏時間:4分30秒  コンペ課題曲:E級級 ステップレベル:展開1,展開2,展開3

小人の踊り

総演奏時間:3分00秒  コンペ課題曲:E級級 ステップレベル:展開1,展開2,展開3

楽譜

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