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フォーレ :9つの前奏曲 Op.103

Faure, Gabriel:9 Preludes Op.103

作品概要

作曲年:1909年 
出版年:1910年 
初出版社:Heugel
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:26分00秒

解説 (1)

総説 : 白石 悠里子 (881文字)

更新日:2014年9月30日
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オペラ《ペネロープ》(1907—1912)に取り組んで以降、フォーレは《ノクターン》や《舟歌》を除いてほとんどピアノ独奏曲を残していない。そのような中で、1909年から1910年にかけて作曲されたこの《9つの前奏曲》は彼の後期を代表するピアノ曲集であると言える。なお、直接的な創作上の関連性は指摘されていないものの、奇しくもドビュッシーが《前奏曲集》の第1集(1909-1910)を作曲した頃と重なる。

全9曲は2つの時期に分けて作曲されている。第1番から第3番は1910年1月初旬に仕上げられ、1910年にウジェール社から出版された。初演は1910年5月17日に独立音楽協会演奏会にて、マルグリット・ロンにより行われている。続く第4番から第9番は、1910年の夏から秋に作曲、1911年に同社から出版された。1923年に《9つの前奏曲》として1つの曲集にまとめられてウジェール社から出版され、エリザベート・ド・ラルマン嬢 Mlle Élisabeth de Lallemandへ献呈された。

フォーレによって書かれたピアノのための前奏曲には、ニデルメイエール古典宗教音楽学校卒業後に移り住んだレンヌで書かれた《前奏曲》(1869年、ホ短調、未出版)や、わずか16小節の《前奏曲》(1897年、ハ長調)がある。しかし、このジャンルにおいて集中的に取り組んでまとめられたのはこの《9つの前奏曲》が初めてである。

ネクトゥーはこれら9曲を、(1)夜想曲的な響き豊かなもの(第1番、第3番、第7番)、(2)練習曲のような技巧的なもの(第2番、第5番、第8番)、(3)ポリフォニックなもの(第4番、第6番、第9番)という3つのタイプに分類している(*1)。各曲の書法は多様性に富み、この時期のフォーレのピアニズムが凝縮された曲集である。

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*1 Jean-Michel NECTOUX, Gabriel Fauré. Les voix du clair-obscur, 2e éd., Paris, Fayard, 2008, p. 490.

執筆者: 白石 悠里子

楽章等 (9)

第1番 Op.103-1

調:変ニ長調  総演奏時間:4分30秒 

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第2番 Op.103-2

調:嬰ハ短調  総演奏時間:2分00秒 

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第3番 Op.103-3

調:ト短調  総演奏時間:5分30秒 

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第4番 Op.103-4

調:ヘ長調  総演奏時間:1分30秒 

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第5番 Op.103-5

調:ニ短調  総演奏時間:2分00秒 

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第6番 Op.103-6

調:変ホ短調  総演奏時間:3分00秒 

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第7番 Op.103-7

調:イ長調  総演奏時間:4分00秒 

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第8番 Op.103-8

調:ハ短調  総演奏時間:1分00秒 

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第9番 Op.103-9

調:ホ短調  総演奏時間:3分00秒 

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