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アレンスキー :6つの小品 Op.53

Arensky, Anton Stepanovich:Six Pieces Op.53

作品概要

作曲年:1901年 
出版年:1901年 
初出版社:Jurgenson
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:15分40秒

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (954文字)

更新日:2018年3月12日
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<ロマンス>  この曲は、技術的にさほど難しくありません。曲は横に流れていくタイプの曲ですので、伴奏の部分の8分音符の連符は、音量が大きすぎないように静かに進ませます。つまりバランスの問題で、これが大事な注意点。あとは主に音楽的な注意となります。和声によってのムードを敏感に察知し、ダイナミックや音質等の変化が必要になります。  例えば、2-3小節目と、10-11小節目を比較したとき、10-11のほうが遥かに感情的になっていることがわかります。和音の性格に従い、それなりの表現をしてください。18と19小節目は色が変わります。ソフトペダルを使うなりして、カラーを変えます。  ここでまた、アレンスキーならではの厄介な問題が起こります。20小節目のカデンツの部分ですが、2拍目に注目してください。2拍目の左手はこれもまた、手の届く人がほとんどいないと思われる広い和音です。よって、CBEのEだけは右手で取るようにします。ところが、メロディーラインのAはとても高い位置にあり、Aを押さえたまま、左手のEを弾くことはできません。Aを押さえておかないと、CBEでペダルを変えたとき、Aは切れてしまいます。ここは思い切って、ペダルを伸ばしっぱなしにして、メロディーラインのAを保ってください。CBEの前の和音はFBDですので、明らかに濁りを避けることはできませんが、濁りは一瞬であることと、Aのラインを伸ばすことが重要であることを鑑み、ペダルを踏みっぱなしにしてください。  22小節目以降はBセクションに入ります。一つの音符から2本の棒が出ているのがメロディーラインですので、これだけを出すようにバランスを取ります。  32小節目は30小節目のシークエンスですが、全くムードが異なりますので、ここもカラーを変えてください。  34-36小節は、おとなしいこの曲が最大のドラマを迎えるところです。躊躇せずにFFで弾いてください。  49-50小節は、12-13小節と同じ素材ですが、49-50は、12-13に対してのサプライズの部分です。深刻な12-13とは異なり、優しさや安堵感を得る小節です。それを感じながら演奏してください。  また流れは決してメトロノームのようにならずに、自由に、ルバートを使って演奏します。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (6)

前奏曲 Op.53-1

総演奏時間:3分10秒 

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スケルツォ Op.53-2

総演奏時間:3分10秒 

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悲歌 Op.53-3

総演奏時間:3分30秒 

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マズルカ Op.53-4

総演奏時間:1分40秒 

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ロマンス Op.53-5

総演奏時間:2分30秒 

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練習曲 Op.53-6

総演奏時間:1分40秒 

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