
解説:野原 泰子 (378文字)
更新日:2007年8月1日
解説:野原 泰子 (378文字)
ロシアの作曲家、ピアニスト。ノヴゴロドに生まれ、ピアニストの母から音楽の手ほどきを受ける。79年に一家でサンクトペテルブルグへ移り、ペテルブルグ音楽院で作曲をリムスキー=コルサコフ、対位法とフーガをヨハンセンに学ぶ。82年に金メダルを獲得して卒業した後、モスクワ音楽院で和声と対位法のクラスを受け持つ。門下にはラフマニノフやスクリャービン、グリエールらがいる。
94年に音楽院を辞し、バラキレフの後任として、1901年までサンクトペテルブルグの宮廷合唱団長を務める。その後もピアニストや指揮者としてロシア内外で活躍したが、酒や賭博にふける生活は晩年になるほど乱れ、44歳の時に結核で没した。
作曲家としては、当時のロシアの折衷的な作風で、なかでも代表作のピアノ三重奏曲第1番をはじめ、叙情性の溢れる旋律には、親交のあったチャイコフスキーからの影響が指摘される。
執筆者:
野原 泰子
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作品(32)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (2)
ピアノ独奏曲 (6)
曲集・小品集 (14)
ピアノ合奏曲 (3)
組曲 (4)
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