スクリャービン :詩曲 Op.41
Scriabin, Alexander:Poème Op.41
執筆者 : 齊藤 紀子 (208文字)
1903年に数多く書かれた詩曲のうちの1つ。簡素な3部形式で書かれた8分の6拍子の曲である。伴奏には和音の構成音ではない音が多く含まれている。そして、そのもつれるかのような動きに乗り、息の長いメロディーが歌われる。中間部では、拍子が4分の3拍子に変化し、ポリ・リズムによる両手が活き活きとした性格を前面に打ち出す。このように、性格の対照的な2つの部分には、跳躍音程や付点を伴う3連音符の使用といった共通性もみられる。
詩曲 Op.41