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ヘンデル :フーガ ホ長調 HWV 612

Händel, Georg Friedrich:Fuga E-Dur HWV 612

作品概要

楽曲ID:6860
作曲年:1717年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (554文字)

更新日:2024年11月18日
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楽天的なフーガですが、もしかしたら重々しさも欲しいフーガかも知れません。このフーガは特にピークポイントらしいピークポイントもありません。

ただし、調性が次々に変わります。各調のテーマ(主題)は次の通りです。

1小節目 E-dur

6小節目 H-dur

10小節目 E-dur

17小節目 cis-moll

22小節目 E-dur

28小節目 fis-moll

32小節目 E-dur

39小節目 E-dur(断片)

41小節目 E-dur

基本的に3声体で進みます。このフーガも、ハープシコードの演奏というよりは、オルガンの演奏をイメージして、細いパイプの音や、太いパイプをイメージしますが、勿論テーマに関してはテーマをはっきりと出すようにします。41小節目のテーマなど、オクターヴ下にテーマが書かれてあってもおかしくないようなイメージです。

ところで、列挙したテーマは殆ど、低いレジスターで登場することにお気づきでしょうか?1小節目に出てくるテーマが最も高い位置にあり、そこから先のテーマは殆どの場合、ヘ音記号に書かれています。仮にオルガンで演奏した場合、ペダルでテーマを弾くのであれば、そうそう速いテンポではむりですね。その場合を想定して、テンポをある程度ゆっくりと進ませ、多少の重たさ(雄大さ)があっても良いのかもしれません。

執筆者: 大井 和郎
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