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ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) HWV 438

Händel, Georg Friedrich:Suite HWV 438

作品概要

作曲年:1710年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:9分20秒

解説 (1)

執筆者 : 丸山 瑶子 (700文字)

更新日:2011年12月14日
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HWV438 e-moll

成立はハンブルク時代。成立期の決定には、様式や使用音域に加え、後述するショート・オクターヴの使用が重要なヒントとなっている。前奏曲は残っていないが、HWV436やHWV439-441と並んで、奏者の即興に委ねられていると考えられる。

アルマンドは声部間の16分音符の短い動機の模倣に特徴づけられる。全体の規模は21小節と短く、和声的にも複雑なところは特に見られない。

サラバンドはこの組曲の成立期を裏付けるショート・オクターヴの使用が注目される。第1-2小節に記譜された低音E音がそれを示すものである。ランぺによると、このE音はショート・オクターヴを備えた鍵盤楽器で演奏する際には、Eの鍵盤ではなくGisの鍵盤で弾かれるという[1]。こうしたショート・オクターヴの機構は、英国の鍵盤楽器には17世紀中頃以来作られなくなったが、ドイツ語圏の練習用、教育用のクラヴィコードには18世紀の中頃まで備え付けられていた。ここから本作品は、ヘンデルのハンブルク時代における鍵盤演奏のレッスン用の曲と位置付けられている。

4部分形式のジグは、HWV439のジグと同じく、実質的には舞曲ではなくイタリアのソナタの終楽章として位置づけられる。4つの部分は互いに両手間の模倣で始まる点で共通である。全体的に見てテクスチュアに大きな変化はないが、特徴的な点としては、例えば第3部では基本拍子からの逸脱や、第4部の右手の分散和音がそれ以前の部分にはなかった保続音を形成し、G-durの属音を強調していることが挙げられる。演奏技法の面では、和音の掛留音の指を変えて次の和音へ滑らかに移動するよう心がけたい。

執筆者: 丸山 瑶子

楽章等 (3)

アルマンド

総演奏時間:3分10秒 

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サラバンド

総演奏時間:3分00秒 

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ジグ

総演奏時間:3分10秒 

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