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ヘンデル : 20/21の変奏付きのシャコンヌ(クラヴサン組曲第2集から) HWV 435

Händel, Georg Friedrich : Chaconne HWV 435

作品概要

楽曲ID:6861
作曲年:1710年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:古典舞曲ほか
総演奏時間:6分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (208 文字)

更新日:2010年1月1日
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シャコンヌはバロック時代に書かれることの多かった変奏曲の一種で、パッサカリアもほぼ同様の様式の楽曲。ゆったりしたテンポの3拍子が特徴である。ヘンデルはチェンバロ曲として複数のシャコンヌを残している。このト長調のシャコンヌはもっとも演奏機会の多いもの。21の変奏からなり、第1変奏から第8変奏までが第一部、第9変奏から第16変奏の短調、アダージョの部分が第二部、以後ト長調が再現する21変奏までの三部で構成されている。

演奏のヒント : 大井 和郎 (563 文字)

更新日:2024年11月18日
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通常、ヴァリエーションの場合、特別なテンポの指示がない限りは、テンポは変えずに進みます。しかしこの曲の場合、テンポを臨機応変に変えないと辻褄が合わなくなります。ヘンデルのヴァリエーションは、いつでも後半になるとテンションが上がりますので、それを想定してテンポを調整して下さい。

そうなりますと冒頭8小節のテンポに対して、Var1のテンポはもっと速くなければ辻褄が合わなくなります。テーマを終え、ヴァリエーションを先に進ませる度にテンポを徐々に上げていくのも1つの方法かと思います。Var9のAdagioまで少しずつテンポを上げても良いでしょう。

そしてAdagio と指示があるVar9を終わらせ、Var10に入ってもこちらはテンポの指示はありません。そこからVar21まで、テンションは徐々にあがり、長調に転調してさらに上がります。逆算して、Adagioの後は、ゆっくり目にスタートすると良いです。

ところで1つ重要な注意点があります。この曲は3拍子ですので、3拍子で弾かれなければなりません。冒頭のテーマが難しいのであれば、テンポを落としても構いませんので、3拍子を厳格に守ってください。以下ヴァリエーションも一貫して3拍子で進みます。聴いている人達が3拍子でカウントしていることを想定して、決してリズムを乱すことの無いように。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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