バッハ :トッカータ ハ短調 BWV 911
Bach, Johann Sebastian:Toccata c-moll BWV 911
執筆者 : 朝山 奈津子 (262文字)
複縦線の区切りを持たないが、標語によって以下のように分かれる。トッカータ導入部(第1-12小節)、アダージョ(第12-33小節)、アレグロと題される長大なフーガ(第33-170小節、アダージョのカデンツ(第85小節)を中間に置く)、そしてアダージョとプレストによるコーダ(第171-175小節)である。
全体に模続進行やリズム型の反復がふんだんに用いられ、やや古めかしいスタイルになっている。それでもバッハの生み出したメロディの美しさは格別で、フーガにおいてはテクスチュアと音域の変化が旋律にさまざまな光と陰を投げかけている。
トッカータ/Toccata
トッカータ BWV911
トッカータ BWV 911 ハ短調/Toccata
検索