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ベートーヴェン :「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲) Op.35

Beethoven, Ludwig van:15 Variationen mit einer Fuge über ein Thema aus dem Ballett "Die Geschopfe des Prometheus" Op.35

作品概要

作曲年:1802年 
出版年:1803年 
初出版社:Breitkopf und Härtel
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:25分00秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (388文字)

更新日:2007年2月1日
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ベートーヴェンのピアノ変奏曲の中でも特に傑出した作品。《プロメテウス》変奏曲あるいは《エロイカ》変奏曲という愛称で親しまれている。出版に際してベートーヴェンは、ピアノ変奏曲作品34と共にそれぞれ「本当に全く新しい手法」を用いていると主張した。

この変奏曲の主題は他にも、彼の3つの作品で使用されている。それは、《オーケストラのための12のコントルダンス》WoO 14の第7曲、バレエ音楽《プロメテウスの創造物》作品43の終曲(第16曲)、そして交響曲第3番《英雄》終楽章である。最後に使用された交響曲のフィナーレが変奏形式であるため、このピアノ変奏曲との関連が指摘されている。

この変奏曲の特殊な点は、主題と15の変奏を挟み込むように、導入変奏とフーガ・フィナーレが配置されていることである。また、主題の上声旋律とバス旋律がそれぞれ独立した主題要素として扱われている点も興味深い。

執筆者: 稲田 小絵子