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平尾 貴四男 :ピアノ・ソナタ

Hirao, Kishio:Piano Sonata

作品概要

作曲年:1948年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ

解説 (2)

解説 : 須藤 英子 (447文字)

更新日:2018年4月20日
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《ピアノ・ソナタ》は、1948 年に作曲された平尾貴四男唯一のピアノ独奏曲である。日本的情緒を湛えた旋法と近代フランス音楽の緻密な書法を絶妙に融合させたこの作品は、平尾ならではの大作であるとともに、現代日本のピアノ・ソナタを代表する名作の一つであろう。当時41 歳の平尾は、安部幸明、髙田三郎、貴島清彦らと作曲グループ「地人会」を結成し、室内楽作品を多く発表していた。ピアニストであった妻・妙子により初演されたこの曲は、女性関係で悩んでいた平尾が、自身の心境の告白として書いたものであったという。

曲は3 楽章から成り、第1 楽章と第3 楽章はソナタ形式による。特に、第1 楽章の激しい第1 主題と甘美な第2 主題の対比が鮮やかである。楽譜の冒頭には、作曲者自身による以下

のような言葉が記されている。

第1 楽章:苦悩と不安に戦う魂のたたかい

一瞬かがやく叙情的な陽光も暗い嵐の雲で覆われてしまう

第2 楽章:緩やかに歌われる魂の告白次第に高潮し、又、淋しく終る

第3 楽章:速度と運動のめまぐるしい世界

執筆者: 須藤 英子

About work(s) : 須藤 英子 (1272文字)

更新日:2018年4月20日
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