ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ 第19番 ト短調 Op.49-1
Beethoven, Ludwig van : Sonate für Klavier Nr.19 g-moll Op.49-1
作品概要
作曲年:1797年
出版年:1805年
初出版社:Bureau d'art et d'industrie
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:8分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
執筆者 : 岡田 安樹浩
(770 文字)
更新日:2010年3月1日
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執筆者 : 岡田 安樹浩 (770 文字)
Op.49-2と同じく「やさしいソナタLeichte Sonate」の名がつけられており、両者はほぼ同時期に成立したと考えられる。出版順につけられたソナタの番号は「第19番」であるが、想定される成立時期は第3番と第4番の間である。
第1楽章 ト短調 4分の2拍子 ソナタ形式
提示部は以下のように、非常に簡潔な構成をとる。
8小節からなる主要主題、主題の確保(第9小節~)と推移(第13小節~)、平行長調の変ロ長調であらわれる副次主題(第16小節~)、そして推移(第25小節~)とコーダ(第30小節~)。
展開部(第34~63小節)では副次主題の素材が中心となり、第54小節からは低音に主調の属音(二音)が保続音としてあらわれ、主題の主調再現を準備する。
再現部(第64小節~)における主題再現は、両主題とも主調によっており、平行長調で提示された副次主題は短調に移旋される。コーダ(第97小節~)では低音域において副次主題の動機が繰り返され、同主長調の和音で楽章を閉じる。ここでのいわゆるピカルディ終止は、ト長調である第2楽章との接続を意識したものと考えてよい。
第2楽章 ト長調 8分の6拍子
「ロンドRondo
と記されているが、明確なロンド形式によっているわけではない。
8分音符を主体としたロンド主題の提示に続き、16分音符のアルベルティ・バスをともなったト短調の主題(第20小節~)があらわれる。続いて平行長調の変ロ長調の主題(第32小節~)があらわれ、ふたたびト短調の主題が回帰(第68小節~)した後、ようやく冒頭のロンド主題があらわれる(第81小節~)。
先ほどの変ロ長調の主題がト長調であらわれた後(第103小節~)、もう一度ロンド主題が回帰する(第136小節~)。コーダ(第149小節~)では、ロンド主題の冒頭動機を反復しながら楽曲を閉じる。
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