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武満 徹 :ロマンス

Takemitsu, Toru:Romance

作品概要

作曲年:1948年 
初出版社:Schott
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:無言歌(ロマンス)
総演奏時間:4分00秒

解説 (2)

解説 : 須藤 英子 (448文字)

更新日:2018年4月24日
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《ロマンス》は、1948年に作曲されたピアノ作品である。武満は、1950年に「新作曲家協 会」に入会し、その作品発表会で《2つのレント》を発表。評論家・山根銀二に「音楽以前で ある」と評されて、デビューした。この作品はその2年前に、生涯でただ一度、作曲の指導を受けていた頃の習作であり、翌1949年の改訂版は、恩師の清瀬保二に献呈された。楽譜は没後、イギリスのピアニストで作曲家のポール・ クロスリーによる校訂版が、ショット社より出版された。

楽譜の冒頭には、「Adagio sostenuto, nobile e funebre(ゆるやかに、音を十分に保って、気品をもって悲しく)」と記されている。おずおずと重ねられる音の響きが、やがて日本古来の陰音階の色合いを帯び、後の武満作品にはあまり見られない民族的な雰囲気が、曲全体に立ちこめる。中 間部で現れる哀愁を帯びたメロディは、有機的 に展開されることなく数回繰り返された後、爆発的なで歌われる。最後に冒頭の響きが一 瞬戻り、曲は幕を閉じる。

執筆者: 須藤 英子

解説 : 須藤 英子 (1220文字)

更新日:2018年4月24日
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