メシアン :アーメンの幻影
Messiaen, Olivier:Visions de l'amen
成立背景 : 平野 貴俊 (568文字)
《アーメンの幻影》が初演された当時、パリはドイツ軍による占領下のただ中にあった。演奏会はその間も活発に催されていたが、オペラ座ではカラヤン率いるベルリン国立歌劇場がヴァーグナーのオペラを上演し、演奏会プログラムからはユダヤ系作曲家の作品が排除されるなど、音楽界の様相は次第に戦時色を濃くしていった。こうした状況を受けて1942年に始まったのが、『フランス新評論』や『プレイアッド叢書』の刊行で知られるガリマール社主催によるプレイアッド演奏会シリーズである。同社社長ガストン・ガリマールは、パリの名士たちが集う一種のサロンを作りたいと願っていた。演奏会の運営を担っていたガリマールの友人ドゥニーズ・テュアルは、1942年秋に聖トリニテ教会で偶然耳にしたメシアンの演奏に心を奪われ、プレイアッド演奏会のための作品を彼にぜひ委嘱したいと申し出た。この委嘱を快諾したメシアンは早速作曲に取りかかり、1943年3月中旬に《アーメンの幻影》を完成、4月半ばにはロリオとの練習を開始した。1943年5月10日にシャルパンティエ画廊で行われた初演は、オネゲル、プーランク、ヴァレリー、コクトー、ディオールといった名だたる文化人が見守るなかで行われ、第1ピアノをロリオ、第2ピアノをメシアンが担当した。楽譜は1950年3月にデュラン社から出版されている。
創造のアーメン
総演奏時間:6分00秒
動画1
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星たちと環のある惑星のアーメン
総演奏時間:5分40秒
動画0
イエスの苦しみのアーメン
総演奏時間:7分20秒
願望のアーメン
総演奏時間:10分20秒
天使たち、聖人たち、鳥たちの歌のアーメン
総演奏時間:7分30秒
審判のアーメン
総演奏時間:2分50秒
成就のアーメン
総演奏時間:8分00秒
1. 創造のアーメン
5. 天使たち、聖人たち、鳥たちの歌のアーメン
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