作品概要
楽曲ID:2602
作曲年:1912年
出版年:1913年
初出版社:Jurgenson
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:性格小品
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
作曲年:1912年
出版年:1913年
初出版社:Jurgenson
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:性格小品
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(555 文字)
更新日:2008年5月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (555 文字)
更新日:2008年5月1日
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1913年に作曲された。50小節に満たない小規模な2つの詩曲によって構成されている。この時期までは属9の和音を基調とした作品を数多く作曲してきたスクリャービンであるが、この年から、属9の和音に加えて短7の和音や長7の和音も用いるようになる。
第1曲目はアレグレットの4分の3拍子で書かれ、小さなコーダを伴う「ABA’B’」の2部構成となっている。主として、「A」は神秘和音、「B」は全音音階の響きによる。この曲では、「優しく、繊細に」→「優雅に、もろく」→「軽やかに、輝かしく」といった意味のフランス語による表記から、スクリャービンの作品における「神秘」を垣間見ることができる。
第2曲目はアレグレットの8分の6拍子で書かれ、小さなコーダを伴う「AA’」の2部構成となっている。この曲では、急激に上昇していくアルペジオにトリルやダンスを思わせるリズムが織り込まれ、このような構成が「邪悪なもの」を表す悪魔的諧謔さを生み出している。響きとしては属9の和音を基調としている。そして、神秘和音、作品63-2でも用いられたメシアンの「移調の限られた旋法」の第2番目に通じる音の構成、全音音階と気まぐれな性格の変化を示す。この曲では、「鋭く、気まぐれに」、「突如穏やかに」といった意味のフランス語による表記が付けられている。
執筆者:
齊藤 紀子
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