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スクリャービン : マズルカ ロ短調

Scriabin, Alexander : Mazurka h-moll

作品概要

楽曲ID:2554
作曲年:1889年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:マズルカ
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

解説 : 山本 奈央 (264 文字)

更新日:2023年7月10日
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《マズルカ》ロ短調は1889年に作曲され、《マズルカ》ヘ長調と同時期に作曲された。この作品はスクリャービンの初恋の相手でありピアニストのナターリア・セケーリナの親しい家族の医師の娘であったオルガ・モニゲッティに捧げられた作品であり、他に献呈された作品は《幻想ソナタ》嬰ト短調や、《アルバムの綴り》変イ長調などがある。本作品は、三部形式による構成で、《マズルカ》ヘ長調に比べると短い作品ではあるものの、短2度による不安定な動きやオクターブによる飛躍など、この頃には既にスクリャービンの作風の基盤となる部分が現れていることが分かる。

執筆者: 山本 奈央

演奏のヒント : 山本 奈央 (178 文字)

更新日:2023年7月10日
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【演奏のヒント】

《マズルカ》ヘ長調とはまた違う手法で書かれており、第2小節目、第4小節目のアクセントがこの作品の良さを引き出しています。第33小節目、B部分、オクターブの右手は半音のフレーズが不安定さをあらわしています。そこに異なる左手の動きが入りますが、付点または装飾音符が埋もれず、リズムがはっきり聞こえるように左右がつられないように気をつけましょう。

執筆者: 山本 奈央

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