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ハイドン :ソナタ 第32番 Hob.XVI:44 op.54-1 ト短調

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.32 g-moll Hob.XVI:44 op.54-1

作品概要

作曲年:1788年 
出版年:1788年 
初出版社:Artaria
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:13分30秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (518文字)

更新日:2009年7月1日
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1788年にHob.XVI:45および46と共に出版された。作曲年代は確かではないが、様式的に1766年のHob.XVI: 45と同時期あるいは70年頃と考えられている。

作品は2楽章から成り、どちらも短調である。ハイドンのいわゆる「疾風怒濤Sturm und Drang」期における短調作品の特色を端的に表していると評価される。

第1楽章:モデラート、ト短調、4/4拍子。ソナタ形式。

提示部のみならず、展開+再現部の最後にも繰り返し指示があり、二部形式の名残をみせる。冒頭の三連符が第2主題および全体を通して特徴的に用いられるなど、統一感のある楽章である。メランコリックな第1主題の4度順次下行は、推移部において「ため息」のモチーフとなり、第2主題では一気に1オクターヴと5度も下行するアルペジオとなる。

第2楽章:アレグレット、ト短調、3/4拍子。

トリルなどの装飾が活きた舞曲のような楽章。全体は大きく「A」「B」「A」「コーダ」に分けられる。B部分では、A部分で特徴的だった付点の弾むリズムが次第に控えられ、ニ長調に転調するとついには順次進行のなめらかな動きになる。コーダはB部分冒頭のト長調素材が用いられており、そのまま長調で終わる。

執筆者: 稲田 小絵子

楽章等 (2)

第1楽章

総演奏時間:9分30秒 

解説(0)

第2楽章

総演奏時間:4分00秒 

解説(0)

その他特記事項
第32番は「ウィーン原典版」の番号 原題は"Divertimento"。