ハイドン : ソナタ 第51番 変ホ長調 Hob.XVI:38 op.30-4
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.51 Es-Dur Hob.XVI:38 op.30-4
作品概要
作曲年:1780年
出版年:1780年
初出版社:Artaria
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:12分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:第51番は「ウィーン原典版」の番号
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(576 文字)
更新日:2007年8月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (576 文字)
1779-1780年にかけて作曲された。全3楽章から成る。
第1楽章の変ホ長調は、アレグロ・モデラートの4分の4拍子。冒頭の主題は、1オクターヴ下降する主調の音階で開始する。このような音階的な音の動きは、この楽章全体を通してよく見られる。展開部(第29小節~)では、同音反復が特徴的な経過的楽句がまず扱われた後、冒頭の主題も扱われる。第2主題(第19小節~)はここでは見られない。再現部(第49小節~)では、第1主題と展開部で扱われた経過的楽句の間にフェルマータが付されている。第2主題の再現(第66小節~)以降は、移調することにより提示部に忠実に再現されている。
第2楽章のアダージョは8分の6拍子で、主として、交互に現れるハ短調と、その平行調にあたり第1楽章と同じ調である変ホ長調から成る。どちらの調の部分も、上行する跳躍音形が特徴的である。そして、この楽章の終結部分は、変ホ長調の主和音の第1転回形を反復し、その最後の音にフェルマータを付した後、アッタッカで次の楽章へと入る。
第3楽章のフィナーレはアレグロの4分の3拍子で、変ホ長調による。3部形式で書かれており、冒頭の主題は、オクターヴに重ねられた左手の低音に伴われている。中間部(第29小節~)では変イ長調に転調する。そして、その後ダ・カーポをして最初の部分をそのまま反復して、この楽章を閉じる。
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