ハイドン : ソナタ 第51番 第3楽章 Hob.XVI:38 op.30-4
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.51 Mov.3 Finale: Allegro
作品概要
解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(474 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (474 文字)
この第3楽章は、アンサンブルと考えます。大編成のグループと小編成のグ
ループが交互に演奏します。強弱記号を見たとき、フォルテの次は必ずピア
ノ、ピアノの次は必ずフォルテというように、フォルテとピアノが交互に書
かれていますので、フォルテの場合は大編成のグループで、ピアノの場合は
小編成のグループと考えます。
故に、強弱のはっきりとした差が欲しいところです。まずこれが1つ。そし
てこの楽章は、極端に楽天的な楽章では無いものの、深刻な一面も全くあり
ません。上品で、軽く、心地よい音楽が流れ続けているイメージです。
そして弦楽を思い浮かべるような細かいアーティキュレーションに注目しま
す。例えば8~11小節間、ヴァイオリンのボーイングを真似、2つの音にか
けられているスラー等を弦楽器の様に弾いてみて下さい。24小節目3拍目よ
り、26小節目2拍目までは、裏拍にアクセントが付き、聴いている人の意表
を突きます。26小節目3拍目から28小節目までは再び表拍にアクセントが付
きます。このような細かいアーティキュレーションも見逃さないようにし
て、面白さを出してみてください。
解説 : 齊藤 紀子
(137 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (137 文字)
第3楽章のフィナーレはアレグロの4分の3拍子で、変ホ長調による。3部形式で書かれており、冒頭の主題は、オクターヴに重ねられた左手の低音に伴われている。中間部(第29小節~)では変イ長調に転調する。そして、その後ダ・カーポをして最初の部分をそのまま反復して、この楽章を閉じる。
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