ハイドン : ソナタ 第51番 第1楽章 Hob.XVI:38 op.30-4
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.51 Mov.1 Allegro moderato
作品概要
解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(408 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (408 文字)
この曲を初めて聴く人は、冒頭4小節のおとなしい始まりからは想像も出来
ない、忙しく、楽しい世界が待っていることは予想が出来ないでしょう。こ
の第1楽章も、モデラートのテンポで進んでいきますので、もしかしたら8分
音符を基本の音符として数えるようにすれば良いかもしれません(1小節で4
つ数えるのではなく、8つ数えるようにすることで、正確にカウント出来ま
す)。
実はそれほど、この第1楽章に於いて、拍を正確に数えることが重要になり
ます。冒頭は速いけど、32分音符が出てきたらテンポが遅くなってしまうよ
うなことが決して無いようにします。
それには、細かい音符がぎっしりと詰まっている小節を無理なく弾いて、そ
のテンポを基本として冒頭からスタートするようにします。
曲全体は、ハイドン特有のユーモアセンスが感じられる、予期せぬ展開が満
載の曲ですので、テンポを一つにして、そのテンポを決して崩さずに、とに
かく楽しく、生き生きと弾いて下さい。
解説 : 齊藤 紀子
(252 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (252 文字)
第1楽章の変ホ長調は、アレグロ・モデラートの4分の4拍子。冒頭の主題は、1オクターヴ下降する主調の音階で開始する。このような音階的な音の動きは、この楽章全体を通してよく見られる。展開部(第29小節~)では、同音反復が特徴的な経過的楽句がまず扱われた後、冒頭の主題も扱われる。第2主題(第19小節~)はここでは見られない。再現部(第49小節~)では、第1主題と展開部で扱われた経過的楽句の間にフェルマータが付されている。第2主題の再現(第66小節~)以降は、移調することにより提示部に忠実に再現されている。
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