ハイドン : ソナタ 第36番 ハ長調 Hob.XVI:21 op.13-1
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.36 C-Dur Hob.XVI:21 op.13-1
作品概要
作曲年:1773年
出版年:1774年
初出版社:Kurzböck
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:14分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:第36番は「ウィーン原典版」の番号
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(578 文字)
更新日:2007年8月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (578 文字)
1773年に作曲され、エステルハージ侯ニコラウスに献呈された6曲から成る作品13のピアノ・ソナタ(Hob. XVI/21-26)の1曲目で、全3楽章から成る。
第1楽章のハ長調は、アレグロの4分の2拍子。この楽章を開始するメロディーは、通奏低音のようなはっきりとした低音に伴われる。スキップのようなリズムが特徴的である。展開部(第58小節~)では、冒頭の主題がト長調で提示されることにより開始する。再現部(第96小節~)は、ほぼ忠実に提示部が再現される。
第2楽章はアダージョの4分の3拍子で、第1楽章の下属調にあたるヘ長調による。第1楽章が上行形のメロディーで開始したのに対し、この楽章は主和音の第3音から主音へと向かう下降音形のメロディーで開始する。3部形式で書かれており、中間部(第29小節~)の11小節間は、半音階的な音の動きが特徴的である。楽章全体を通して、第3拍目に音の数が多く置かれることが多い。とりわけ、時折見られる装飾的楽句はこの楽章に優雅さをもたらしている。
第3楽章のフィナーレはプレストで、ハ長調の8分の3拍子で書かれている。ロンド形式に近い形をとっているが、冒頭のロンド主題を再現する際に、平行調にあたるイ短調で擬似再現(第68小節~)した後に、主調で再現しているところなどが際立っている。この楽章も下降音形によるメロディーで開始する。
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