ハイドン :ソナタ 第36番 第1楽章 Hob.XVI:21 op.13-1

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.36 Mov.1 Allegro

作品概要

楽曲ID:32186
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:7件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (526文字)

更新日:2025年3月5日
[開く]

ウイットに富み、ハイドン独自のユーモアたっぷりの第1楽章です。アーティキュレーションによって、曲の感じはかなり変わってきますが、どのようなアーティキュレーションにしても、遊び方を忘れずに演奏してみてくださ い。 この第1楽章はとにかく「稽留音」が多く書かれています。2小節目1拍目の G、3小節目1拍目のC、4小節目のF、12小節目のEG、14小節目のFAなど、非和声音が多く書かれていて、強拍の位置にそれがありますので、それなりにアクセントを付ける等表現をしてみて下さい。そしてその後の「解決音」も忘れずに。特に解決音にトリルが付いていたりすると、ついつい大きな音になってしまいますので、気をつけましょう。 付点のリズムも止まることがなく、次々に付点が出てきますが、単に器楽的な要素のみと考えず、歌心も持って欲しいです。 例えば17小節目。これは器楽的で、ドライに演奏しても良い場所です。しかし、例えば、19~22小節間、歌心たっぷりと歌ってみても(勿論テンポを崩さないことを前提としますが)良いのではないでしょうか?この時、17小節目の様な付点のリズムと同じリズムだとしても、少し付点を緩やかにすることで、歌の要素が出てきます。試してみてください。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。