ニ長調、4分の3拍子、 ベン・カルマート。演奏所要時間は約4分半。
1911年、組曲《ゴイェスカス(1909-11)》と同時期に作曲された後期作品。
ゆったりとした踊りのリズムにのせて奏でられる和音が、大気をつつみこむ鐘の音のようにきこえてくる(pp)。第二主題では、《スペイン舞曲》の第7番で登場するコプラが用いられている。トレモロの響きや左手和音を積み重ね、音楽は徐々に音量、速度を増し、荘大なクライマックスへとむかう。再び静けさをとりもどし、最後は消えるように曲を閉じる。
この曲のグラナドス自身による演奏が、自動再生ピアノの録音で残されている。