ブーランジェ, リリ :明るい庭から

Boulanger, Lili :D'un jardin clair

作品概要

作曲年:1914年 
出版年:1919年 
初出版社:Ricordi
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

総説 : 平野 貴俊 (734文字)

更新日:2015年5月19日
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作曲:1914年6月15~18日作曲、19日完成、ヴィラ・メディチ(ローマ) 出版:パリ、リコルディ社、1919年 献呈:ニネット・サル  ヴィラ・メディチで完成されたピアノ曲のひとつ。手稿譜には「ピアノのための小品 第4番」と書かれているが、これはブーランジェがヴィラ・メディチで作曲した4番目のピアノ曲という意味であろう。「明るい庭から」というタイトルは、リコルディ社からの刊行に際して付けられた。スケッチと清書の間にほとんど修正が見られないことから、短い時間で一気に書かれたものと思われる。手稿譜には強弱などの指示が書かれているものの、スラーは記されていない。54~56小節を除いてスタッカートも記されていないが、54~56小節のスタッカートは鉛筆で記されており、後で追加されたと推測される。また手稿譜における23小節は、理由は不明ながらリコルディ版から削除されている。1913年12月15日、本作品の被献呈者ニネット・サルの自宅で催された演奏会に参加したブーランジェは、同年ローマ大賞を受賞した自作のカンタータ《ファウストとエレーヌ》の抜粋をピアノで弾いている。  冒頭2小節の軽やかで短いモティーフが何度か繰り返された後、和音を中心とした要素が発展し、音の厚みを増した形で冒頭のモティーフが回帰する。それからややテンポが落ち、このモティーフと和音の要素が交替で現れるうち、遠ざかるように消えていく。《明るい庭から》と同様、楽譜に記された強弱や速度の指示によく留意すること。とりわけ緩急の対比が出るよう配慮する。 ※本解説は『リリー・ブーランジェピアノ曲集』(校訂:平野貴俊、カワイ出版、2015)に掲載されたものをピティナ・ピアノ事典向けに改稿したものです。

執筆者: 平野 貴俊

総説 : 佐藤 祐子 (1264文字)

更新日:2018年3月12日
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