ペヤチェヴィチ :4つのピアノ小品集 Op.32a
Pejačević, Dora:Vier Klavierstucke Op.32a
解説 : 西井 葉子 (434文字)
この小品集は、1912年、27歳の頃に作曲されたが、第1番〈献呈〉は紛失してしまっており、第2番〈とんぼ〉、第3番〈蝶々〉、第4番〈夕べの想い〉の3曲のみが残っている。ピアニストのアリス・リッパー(Alice Ripper)に献呈され、1917年ストックホルムで彼女により初演されたという記録が残っている。ドラの長年の親友であったアリス・リッパーには、さらに4つの作品(《即興曲 》Op. 32(b)、《カプリッチョ》Op. 47、《協奏的幻想曲》Op. 48、《ノクターン》Op. 50-1)が献呈されている。〈とんぼ〉、〈蝶々〉ともに、印象主義的な色彩や響きに溢れた可愛らしい小品である。また、〈夕べの想い〉は、哀愁の漂う美しい曲であり、この小品集を締めくくるのにふさわしい円熟した作品となっている。
第1番 Op. 32(a)-1: (紛失)
第2番 Op. 32(a)-2: とんぼ
第3番 Op. 32(a)-3: 蝶々
第4番 Op. 32(a)-4: 夕べの想い
第1番 献呈(紛失)
動画0
解説0
楽譜0
編曲0
第2番 とんぼ
動画1
第3番 蝶々
第4番 夕べの物思い
4つのピアノ小品集 第2番 とんぼ
4つのピアノ小品集 第3番 蝶々
4つのピアノ小品集 第4番 夕べの物思い